内向型とHSPの違いは?性格で悩まなくなる方法や外向型との違いも解説!
もしかして、自分って内向型やHSPかもと思った経験はありませんか?
私ってHSPなの…?
内向型とHSPは性質が似ているため、同じに捉えられることがあります。僕はHSS型HSPの1人で、自分自身の性質を理解するまで時間がかかりました。今では、特徴や強みを活かし、自分に合った仕事や人付き合いをできるようになりました。
本記事では、内向型やHSPの特徴や内向型とHSPの違い、HSS型の特徴について解説しています。本記事を読むことで、内向型やHSPの理解が深まり、明日から自分の個性を伸ばす生き方を実践することが可能です。
- そもそもHSPって何?
- 内向型やHSPの違いを知りたい
- 自分が内向型かHSPなのか分からない
上記に当てはまる方は、ぜひ最後までご覧ください。
内向型・外向型は性格
「内向型」は、スイスの心理学者であるカール・グスタフ・ユングによって提唱された言葉です。内向型・外向型は性格の1つで、人生の途中で性質が変わる可能性があります。内向型は自分の内側のことに意識関心が強く、外向型は自分の外側に意識関心が強い特徴があります。
内向型・外向型は「性格」です。
内向型の主な特徴は下記のとおりです。
- 1人の時間を作りリフレッシュする
- 結論が出るまでに様々なことを考える
- 刺激が多すぎると疲れる
外向型の主な特徴は下記のとおりです。
- 大人数で集まることが好き
- 口を動かすことが得意
- 自分から外的刺激を求めて行動する
これからの時代は、どちらが良い悪いではなく、自分が当てはまる性格の強みを活かすことが大切です。
HSPは生まれ持った気質
「HSP」はHighly Sensitive Personの略で、生まれ持った性質と言われています。そのため、人生の途中でHSPの性質を変えることは難しいです。HSPは下記のような特徴を持っています。
- 思慮深い
- 刺激に敏感
- 共感力が高い
- 些細なことに気づける
HSPの中でも、内向型と外向型に分類できるなど、すべての性質を理解するまで少し時間がかかるでしょう。本記事では、4種類のHSPについて深掘りしていきます。
内向型とHSPの違い
内向型とHSPは同じと言われることがあります。「内向型は少ない刺激で満足できる」「HSPは一度に多くの刺激(情報)を取り入れることが得意」、「内向型は結論を出すまでに時間がかかる」「HSPはつい考えすぎてしまう」など、似ている性質が多くあるためです。
内向型の人間も外向型の性質を持っており、割合は「内向型:外向型=7:3」ほどです。内向型・外向型は性格なので、人間関係や環境が起因して割合が変動することもあります。
明るい人といると、自分もいつもより明るく積極的になった経験はありませんか?
一方で、HSPは生まれ持った性質のため、人生の途中で変わることはほぼありません。
また、HSPの7割は内向型と言われています。内向型は「割合が変わるかもしれない性格」、HSPは「生まれ持った性質」と覚えておくと良いでしょう。
内向型 | HSP |
---|---|
「内向型」「外向型」の割合が変わるかもしれない性格 | 生まれ持った性質(変わることがほぼない) |
HSPは4タイプに区分できる
HSPは、「内向型」「外向型」「HSS型」を取り入れた4タイプがあります。それぞれの特徴を解説します。
HSP(内向型HSP)
HSPは、1996年にアメリカの心理学者エレイン・アーロンによって提唱されました。Highly Sensitive Personの頭文字で、通称「繊細さん」とも呼ばれます。全人口の15〜20%(5人に1人)がHSPの気質を持っていると言われています。
HSPは、DOESと呼ばれる4つの気質を持っていることが特徴です。
- Depth of Processing(思慮深い)
- Overstimulation(刺激に敏感)
- Emotional response and empathy(共感力が高い)
- Sensitivity to Subtleties(些細なことに気づける)
HSPは相手への気遣いや相手の気持ちを察することが得意ですが、気付かぬうちに疲労が蓄積していることもあります。普通の人ならスルーしてしまう細かいことも、HSPの人は気づくことが可能です。繊細がゆえに、日常生活で悩んでしまう機会も増えてしまいます。
HSE(外向型HSP)
外向型の性質を持ち合わせたHSPも存在します。周囲からは積極的な人間に見えるため、HSPと理解されづらい特徴もあります。外向型のHSPは、通称HSE(Highly Sensitive Extrovert)と呼ばれています。HSEは、HSPに外向型の特徴が加わります。
- 基本どんな人ともコミュニケーションが取れる
- チーム単位で協力することが好き
- リーダーのポジションに積極的
- 口数が多い
積極的な行動が得意ですが、刺激が多すぎると疲れてしまう難しい性格を持っています。自分自身がHSPであることに気づいていない人もいるでしょう。
HSS型HSP(刺激追求型HSP)
「HSS型」とは、HSPの気質を持つけど、刺激を求めて行動してしまう人を指します。
ちなみに、僕はHSS型HSPの1人です。
HSS型HSPの主な特徴は、下記のとおりです。
- 周囲に感情を出しづらく、疲れていても元気なふりをする
- 初対面の人と話すことを苦に感じない
- 人と距離を詰めることは苦手
- 自虐で笑いを取るけど傷ついてしまう
- 新しい挑戦に対して三日坊主で終わることがある
- 休日に外出して人混みや騒音でグッタリする
HSS型HSPは、考えていることと行動に矛盾が起きてしまうため、1日の終わりに疲労を感じやすいです。モヤモヤを感じやすいHSS型HSPの対処法の1つは、下記のように、頭の中で考えた事を紙やPCに書き出してみることがおすすめです。
- 今本当にやりたいことは何か
- 将来どんな人物になりたいのか
- 自分はどんなことに疲れるのか
- 今解決したい問題は何か
HSS型HSE(刺激追求型HSE)
HSS型HSEは、刺激を追求する外向型です。外向型が刺激を求めて行動するので、一見問題ないように見えます。
ただ、HSPの気質が入るので、体が追いつかないくらいの過度な刺激を吸収・感知してしまい、ドッと疲れてしまうことがあります。HSS型HSEの主な特徴は下記のとおりです。
- 刺激を求めて新しい出会いや体験を求める
- 他人と過ごして気持ちをリフレッシュする
- 仕事やイベントが終わると同時にドッと疲れる
- 元気な人のイメージが付きやすい
HSS型HSEは、周りから積極的でコミュニケーションが高い人だと思われていることが多いです。外向型なのに刺激に敏感で、扱いが難しい気質を持っています。疲れやストレスを誰に相談していいか分からず、溜め込んだままメンタルが落ちてしまうこともあります。
HSPが刺激を減らすコツ3つ
ここまで、HSPの種類や特徴を解説してきました。ここからは、刺激を減らして、HSPが自分らしく生きるためのコツを3つ紹介します。HSPが自分らしくいるためには、「刺激」のコントロールが大切になることを覚えておきましょう。
1. 身の回りの情報を減らす
自分の視界に入る情報を減らしてみてください。HSPは過度の刺激を吸収し、刺激に弱い気質を持ちます。情報量を意識的に減らすことで、目の前のことに没頭できて集中力も上がります。すぐに実践できる、情報量を減らす例は下記の通りです。
- 本棚にカバーをかける
- 床に物を置かないようにする
- 週末にカバンの中を整理する
- やりたいと思ったタスクはすぐメモ帳に書いておく
- 机の上は必要な道具しか置かない
- 疲れている時は暗めの部屋で休む
周りにある情報(刺激)を減らして、体を休ませることもHSPには重要なことなのです。
僕は感じたこと(刺激)をiPhoneのメモに書き出して、吐き出しています。
2. 自分に合う環境を探す
自分に合わない環境に長時間いると、それだけで精神的に疲労が溜まります。まずは、仕事の環境を見直してみて欲しいです。職場は、他人との距離が近い分、気を遣ったり、コミュニケーションによる刺激が増えます。
HSPが避けた方がいい環境は下記の通りです。
- 電話が鳴り止まない
- ブラインドがない窓際の席
- コミュニケーションが極端に多い
- BGMがうるさい
一方で、取り入れたい環境は下記のとおりです。
- リモートワーク
- 席がパーテーションで隔離されている
- 静かで集中できる
環境にこだわって、余計な刺激を避けるようにしましょう。
3. 本を読む
イギリスのサセックス大学によると、読書をする人としない人を比較した場合、読書をする人の方がストレスが68%減少すると言われています。
読書は刺激を遮断して、1人でリフレッシュできる時間なので、ぜひ取り入れてみて欲しいです。読みたい本がない方は、下記のジャンルを読んでみてください。
- 内向型やHSPに関する書籍
- 自己分析や適職探しに関する書籍
- 仕事に活かせそうなマインドや技術本
特に、寝る前に30分ほど本を読んでから布団に入ると、リラックス状態を保ったまま就寝することができます。
僕は月2〜3冊本を読んで、心をリフレッシュしています。
HSS型HSPである僕の生存戦略
僕はHSS型HSPの1人です。以前は自分と向き合わず、疲れを溜め込んでしまう日々もありました。時間はかかりましたが、自分を理解・許容した事で、今は自分に合った働き方・暮らしをできています。
先ほども説明しましたが、仕事内容や仕事環境の見直しに時間をかけました。現在は人生の目標を設定し、「スキル習得」を重視できる環境で仕事を行なっています。
まずは「自分が在りたいか」を決めて、自分に合う環境を取り入れるイメージです。
HSPは組織で働く場合、刺激によるストレスを100%減らすことは厳しいです。だからこそ、「HSPに合う仕事」「HSPに合う環境」を選ぶことが重要と思っています。
- 仕事で何を大切にしたいか
- 将来どんな暮らしをしたいか
- どんな人物像になりたいか
上記のように、まずは自己理解・自己分析をやってみるのがおすすめです。
まとめ:内向型は性格でHSPは生まれ持っての気質
HSPの種類や特徴、内向型との違いについて解説しました。HSPは内向型は似ている性質があるため、同じ解釈を受けることがあります。「内向型は性格」で、「HSPは生まれ持った性質」です。これからの時代は、HSPを直すのではなく、HSPを認めて自分に合う環境や人間関係を主体的に選んでいくことが重要です。
「現職が本当にしたい仕事なのか分からない」「将来どうなりたいのか曖昧で悩んでいる」と言う方は、まずは自己理解や自己分析を行うことが大切です。私もHSS型HSPの特徴を理解するのに時間がかかって苦労した1人です。
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皆さまからの相談をお待ちしています。
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