HSPが転職時に準備することは?面接を成功させる5つのポイントや適職に就く方法を解説
「転職をしたいけど何をしたらいいか分からない」
「転職で事前に準備しておくことを知りたい」
「転職の面接に苦手意識がある」
「HSPの気質があり仕事が長続きしない」
本記事は、上記の方に向けて書いています。
筆者の僕は、20代で2回転職を経験しています。
現職がつらくて辞めたい、転職を検討しているなど、転職に関する悩みがある方は、ぜひ最後までご覧ください。
きぬお
この記事の監修者:きぬお
- 転職を2回経験した20代
- HSS型HSP
- 内向型
- 内向型・HSPに特化した情報を配信中
HSPが持つ主な特徴
HSPが持つ気質や、転職で有利になる特徴について解説します。
HSPの気質
HSPは生まれつき持った先天性の気質の1つで、主な特徴は以下の通りです。
- 非常に感受性が高い
- 感情や表情からの共感能力が高い
- 他人が見逃す細かい箇所まで察知できる
日常では、相手の感情に共感して悲しくなったり、音や臭いに過剰に反応して気分が悪くなってしまう場合があります。
転職で不利になりやすいHSPの特徴
HSPは刺激に敏感であるため、人間関係や環境の変化に対して大きなストレスを感じることがあります。
また、面接においては、初対面の面接官と上手くコミュニケーションを取ることができず、「結論ファーストでない」や「コミュニケーション不足」といった印象を与えてしまう場合があります。
HSP特有の気質より、自分の強みや適性をうまく伝えられないことがあるのです。
転職で有利になるHSPの特徴
一方で、有利になる特徴もあります。
HSPは高い観察力を持ち、人の話を聞くことが得意です。
職場では、メンバーの悩みを解決したり、チームの方向性をまとめるリーダーシップを発揮することができます。
プレイヤーとしては、1人でコツコツと仕事を進めることができるため、集中力が求められる業務にも適しています。
転職においては、HSPの特徴やあなた個人の強みを活かすことが重要です。
HSPは転職を繰り返してしまう性質がある
HSPの中には、HSS型HSPの気質を持っている場合があります。
HSS型HSPは新しい刺激を求める特徴があり、比較的飽き性な傾向があります。
仕事においても飽きやすく、転職を繰り返してしまう場合があるでしょう。
HSPの気質は、あなたに合った職場を選びやすいメリットがある一方で、キャリアを構築しづらいデメリットもあります。
HSPが転職を繰り返す原因や対処法については、以下の記事で詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。
HSPの気質を活かして適職に就く方法
HSPには、どんな職業や環境が向いているのでしょうか。
それぞれ解説します。
HSPに向いている職業
HSPに向いている職業は、専門性を極めていける職業がおすすめです。
HSPの特徴である「集中力の高さ」や「思考力の高さ」を活かすことが可能だからです。
具体的には、以下のような職業があります。
- Webエンジニア
- クリエイティブ職(デザイン、音楽、文字など)
- 研究員
- バックオフィス
- 職人(分野問わず)
また、フリーランスとして自分のペースで働くことも向いていると言えるでしょう。
個人的には、仕事内容や給与水準、コミュニケーションの観点から、Web系の仕事がおすすめです。
HSPに向いている仕事の環境
HSPは、仕事をする環境にもこだわるべきです。
業務中の些細な刺激でも、ストレスになってしまう可能性があるからです。
具体的には、以下の環境を意識してみると良いでしょう。
- リモートワークがある
- フレックス制度がある
- 席にパーテーションがある
- 落ち着いたBGMが流れている
- 森や海など自然の景色を見ながら仕事をできる
あなたに合う環境を選ぶことで、ストレスを軽減し、パフォーマンスを向上させることができます。
HSPが転職を成功させるために準備すること
HSPが転職を成功させるために、どんな工夫が必要になるでしょうか。
それぞれ解説します。
①自己分析を行う
HSPが転職を成功させるためには、まず自己分析を行うことが重要です。
自分自身を深く理解することで、面接でもスムーズに話すことができるなど、理想の企業とマッチして適職に就ける可能性が上がるためです。
具体的には以下のような項目を自己分析します。
- どんな作業をしている時に集中できるか
- どんな時にストレスを感じるか
- あなたの強みと弱み
- 人生で価値を感じていること(お金・家族など)
- どんな環境だと集中しやすいか
面接対策にも貢献できるので、自己分析は時間を確保して行っておきましょう。
②リファラル採用が可能か検討してみる
続いて、リファラル採用を検討することも有効です。
リファラル採用とは、知人の紹介を活用して企業に転職する方法です。
リファラルには、主にリアルの紹介(人脈)やSNS経由で紹介を受ける2パターンがあります。
通常の転職活動では、初対面の面接官と何度もコミュニケーションを取る必要があり、何社も受けるとストレスや疲労の原因となります。
一方で、リファラル採用の場合は、すでに慣れている人を介して転職することができるため、心理的なハードルが低くなり、スムーズに転職活動を進めることが可能です。
③企業の調査に時間をかける
企業の調査に時間をかけることは重要です。
面接では志望理由を聞かれますし、HSPはアドリブよりも準備力に長けているためです。
具体的には、以下の項目を採用サイト等で調査しておくと良いでしょう。
- 企業の理念(MVVや考え方)
- 代表のメッセージや経歴
- 採用で大切にしていること
- 現場社員のメッセージ
調査不足で齟齬があると、入社しても早期離職につながる可能性があるでしょう。
面接では、企業に抱く疑問を解決することが大切なのです。
特に、面接で「上司と働く姿を想像できるか」をイメージしてみてください。
④想定される質問を考えておく
面接で想定される質問に対する準備を、事前に行っておくことは重要です。
あらかじめ質問されそうな項目に対する回答を用意しておくことで、質疑応答にスムーズに対応できます。
具体的には、以下の項目を考えておくと良いでしょう。
- 自己紹介や経歴
- 転職理由
- 志望理由
- 将来の夢
準備をすることで、面接官からの質問にも落ち着いて答えることが可能です。
⑤転職エージェントをうまく活用する
転職エージェントは、転職活動中にあなたの味方になってくれる存在です。
親切なスタッフも多く、転職の不安や疑問を相談するパートナーとして活用できます。
具体的には、以下の項目について親身になってサポートしてくれます。
- あなたに合った企業の選定
- 面接対策
- スケジュールの調整
- 年収面の交渉
- 企業に聞きづらいことの確認
転職エージェントは、転職全般においてあなたのことをサポートしてくれます。
以下の記事では、HSPにおすすめの転職エージェントを5つ紹介しているので、転職を検討している方はご覧ください。
HSPが転職で苦手に感じること
HSPが転職を通して苦手に感じることは多々あります。
感受性が高く刺激に敏感な気質が起因して、面接時に極端に緊張してしまう可能性があるためです。
例えば、転職では以下のようなことが起こるでしょう。
- 初対面の面接官から鋭い質問が飛んでくる
- 想定していない臨機応変な対応を求められる
- 選考に落ちて自信を失ってしまう
ネガティブ思考に陥ると、面接官からの評価も低くなりやすいため、できるだけポジティブな精神で挑むことが重要です。
そのために、以下の準備をしっかりと済ませておきましょう。
- 自己分析
- 質疑の回答
- 企業調査
- 転職エージェントとの面接練習
- 緊張した時のルーティンを考える
- 落ちても気にしないと思い込ませる思考作り
仮に選考に落ちても、そこで落ち込まず次に活かす方法を考えることの方が大切です。
HSPが転職の面接で緊張してしまう理由
そもそも、なぜ面接は緊張するのでしょうか。
主な理由を解説します。
完璧な回答を求めすぎてしまう
HSPが転職の面接で緊張してしまう理由の1つは、「一言一句、完璧な回答をしなければ」と意識しすぎていることです。
「ミスしたらダメだ」「噛んだらダメだ」と思い込むことで、余計に緊張し、表情や筋肉が固くなってしまいます。
また、HSPは相手の感情を極端に汲み取れるので、面接官が無表情でいると「上手く話せているのかな」と不安に思ってしまうこともあるでしょう。
自分自身にプレッシャーをかけすぎる結果、上手く話せなくなることがあるのです。
面接官の圧に負けてしまう
HSPが転職の面接で緊張してしまう理由の一つに、面接官の圧力に負けてしまうことがあります。
HSPは感受性が豊かなこともあり、圧迫面接などで面接官が強気な態度を取ると、緊張や不安、恐怖から上手く話せなくなることがあります。
僕も圧迫面接の経験がありますが、絶対に一緒に働きたくないと思って選考を辞退しました。
仕事で大切なのはあなたのメンタルなので、あまりに厳しいと感じた場合は、面接の途中で撤退することも検討してほしいです。
臨機応変な応答が求められる
面接では臨機応変な対応を求められることがあります。
想定外の質問をされて、目が泳いだり、思わず沈黙が続いてしまった経験はありませんか。
「転職理由」や「志望動機」などの大枠の質問は共通ですが、企業によっては独自の質問(回答を用意していなかった質問)をされる場合もあります。
HSPは様々な質問に対する回答を用意することは得意ですが、アドリブには弱い特徴があるため、うまく回答できずに終わってしまうことがあります。
回答を準備しすぎて戸惑う
HSPは面接のあらゆる質問に対して準備をすることが得意です。
「こう聞かれたらどうしよう」など、様々な回答を思いつくことができます。
ただ、色々考えたけど、緊張で頭が真っ白になり、準備した内容が飛んだり、違う回答を記憶から引っ張ってしまうこともあるでしょう。
HSPはしっかりと準備をできるのですが、人よりも緊張しやすい傾向があるため、稀に過度な準備が逆効果になることもあります。
画面を気にしすぎてしまう
コロナの影響もあり、Web面接が一般的になる時代になりました。
面接中に、画面のどこを見ていいか分からなくなった経験はありませんか。
例えば、以下のような項目です。
- 面接官を見た方がいいのか
- 視線を移動しすぎたら変に思われないか
- 自分を見た方がいいのか
- 話し方のペースはどれくらいがベストか
質疑応答とは別のことに意識を取られ、上手く回答できない場合もあります。
HSPが転職の面接を成功させる方法
ここまで、面接で緊張してしまう理由について解説しました。
続いて、HSPが面接を成功させる方法についてそれぞれ解説します。
上手く喋れなくても焦らない
面接では、上手く喋れなくても焦らないことが大切です。
面接時には緊張するので、準備していた回答を上手く話せないことはよくあります。
上手く話せないこと自体は、そんなに致命的ではなく、そこから落ち着いて立ち直れるかが重要なのです。
もし噛んでしまった場合は、「申し訳ございません」と一言断り、会話を再開すれば問題ありません。
準備を完璧にしても、本番では想定している内容とずれる場合があることに注意が必要です。
まずは笑って接してみる
面接中は自然な笑顔で臨むことが大切です。
笑顔を見せることで緊張がほぐれ、あなたのペースで話しやすくなります。
面接官の中には、コワモテの顔の人や役員など、初対面で話しづらい人もいるでしょう。
そんな時こそ、笑顔を見せてコミュニケーションを取ることが重要です。
笑顔で接することで、相手もリラックスしやすくなり、面接中盤にはお互いの緊張がほぐれて、よりスムーズな対話ができる可能性があります。
笑顔の力は面接においても偉大なのです。
バックトラッキングを活用する
面接中はバックトラッキングを活用すると効果的です。
バックトラッキングとは、相手の言葉をそのまま「オウム返し」することです。
例えば、「転職の理由はなんですか?」と聞かれた際に、「転職の理由は…です。」と返答します。
バックトラッキングは臨機応変な対応が求められる場面で役立ち、相手の言葉をそのまま返すことで、返答を考える時間を確保することができます。
考える時間を2〜3秒確保できるため、冷静に回答を準備することができ、円滑なコミュニケーションを取れるようになるでしょう。
言葉が詰まった時の「それで言うと」
質問に対する回答が出てこない場合は、便利なフレーズになる「それで言うと」を活用しましょう。
緊張でバックトラッキングを活用できなかったり、準備した回答を思い出したい時に有効です。
面接は焦って落ち着かないことが一番よくないです。
困った時(時間が欲しい時)は、「それで言うと」と発言することで、考える時間を1〜2秒確保できます。
このフレーズを活用することで、質問に冷静に対応することが可能です。
困った時は「それで言うと」を活用していきましょう。
自分の顔か相手の顔を見る
Webの面接中は、基本的に自分か相手の顔を見ておけば問題ありません。
無理にカメラを見続ける必要はありません。
目線がうろちょろしていると、落ち着かない印象を与える場合があるので、話している人(自分を含めて)の顔を見るようにすると視線が安定します。
上記を意識することで、自然なコミュニケーションが取れて面接官にも落ち着いた印象を与えることができます。
>> HSPに向いてる仕事や長続きする3つのポイントを知りたい方はこちら
HSPが活用すべき転職サービス
転職をする際には転職エージェントの活用がおすすめです。
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リクルートエージェント
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マスメディアンは、Webマーケティング領域に特化しているエージェントです。
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1人で集中して仕事を進めることができるため、HSPとWeb職種の相性は良いです。
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20代の方は、まず登録しておきたい転職エージェントの1つです。
まとめ:HSPは転職を成功させるには準備が大切
本記事では、HSPと相性が良い仕事や転職を成功させる5つのポイントを解説しました。
転職をスムーズに成功させるには、転職エージェントをうまく活用することが大切です。
僕も20代で2回転職をしていますが、どちらの時も転職エージェントのスタッフにお力添えいただきました。
以下のように、転職に関して様々な悩みを相談することができる。
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