HSS型HSPとは?特徴や生きづらさを感じた時の対処法を解説!
私ってHSPかもしれない・・・と感じた経験はありませんか?HSPの中でも、HSS型HSPの人は、刺激を求めて行動する気質を持っています。
私ってHSPの気質がある?
HSS型HSPは、「好奇心が高い」「独特な考え方を持っている」「すべてを1人で解決しようとする」などの特徴があります。また、HSP割合は、HSPの30%ほどと非常に少数派です。
本記事では、HSS型HSPの特徴や生きづらさを感じること、その対処法などを、僕の実体験を取り入れながら解説しています。「私ってHSPかもしれない」と感じている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
HSS型HSPの僕が、HSPの特徴について解説します。ゆっくりご覧ください。
HSS型HSPとは
HSS型HSPは、繊細な心を持ちながらも、好奇心が高く様々なことに興味・関心を持つ特徴があります。好奇心をきっかけに、新しい場所に出かけるけど人混みで疲れてしまうなど、行動した結果、刺激を受けすぎて疲れてしまうなど、一言で言うと難しい性格です。
ほかにも、「基本的に1人で全て解決しようとする」「飽き性な性格から1つのことを続けるのが難しい」などの特徴があります。詳しい特徴、生きづらさを感じることについては、後ほど詳しく解説します。
HSS型HSPは、刺激のコントロールや性格を理解するのが難しめな気質です。
HSPは4種類ある
そもそも、HSPには4種類のタイプがあることをご存じでしょうか?HSS型HSPは、4種類あるHSPの1つです。「繊細だけど好奇心が高く、刺激を取り入れすぎて疲れてしまう」という難しい気質です。HSPのタイプに関しては、下記の表にまとめているので、参考までにご覧ください。
非HSS型HSP | HSPの大半が当てはまる。内向的で繊細な性格の持ち主であることが多い。 |
HSS型HSP | 刺激を求めて行動するが、刺激が原因で疲労を感じることがある。(矛盾した性質を持つ) |
非HSS型HSE | 繊細であるけど、外交的で積極性が高い。コミュニケーションを卒なくこなすことができる。 |
HSS型HSE | 活発的でリーダーシップも発揮できる。周りからはHSPに見られることが少ないため、1人になると疲れを感じやすい。 |
HSS型HSPの割合は?
HSPの気質を持つ人は、5人に1人と言われています。そして、その中の30%がHSS型HSPの気質を持っていると言われています。人口に換算すると、約6%と少数派です。
HSS型HSP は少数派なだけに、周りからの理解に苦戦することがあります。
「自分は人と違う部分が多いと感じる」「周りの人に自分を理解してもらうことが難しい」と感じることがあれば、HSS型HSPの可能性があるでしょう。
HSS型HSPの性格や特徴
HSS型HSPは、「好奇心が高く刺激を求めて行動する」など、いくつかの特徴があります。主な特徴を厳選して解説します。
好奇心が高く刺激を求めている
HSS型HSPの気質を持つ人は、好奇心が高い特徴があります。一言で表すなら「刺激を求めてまずは行動する」イメージです。
ただし、HSPの「繊細さ」を持っているので、行動した結果、自分の苦手な刺激を受けて疲れてしまうことがあります。また、飽き性なことが多く、「やりたいこと」や「興味のあること」が頻繁に変わることもあります。HSS型HSPの人が疲労を感じやすい具体例は、下記の通りです。
- 都会など人混みに出かける
- 初対面の人に気を遣う
- 集団の中で長い時間を過ごす
HSS型HSPは、「刺激を求めるけど刺激が原因で疲れる」「飽きっぽい性格の可能性がある」ということを覚えておきましょう。
様々な物事に興味関心がある
HSS型HSPの気質を持つ人は、人と異なる視点を持つことが多く、独創的なアイデアを思いつくことがあります。ふと考えたことやたまたま見かけた情報を膨らませて、様々な思考を張り巡らせます。仕事においては、独特な視点すぎて、意見や考え方をなかなか受け入れてもらえないこともあるでしょう。
ただ、この特徴は、「違う視点から意見を言える」という強みであり、チームの中で個性を発揮できる貴重な存在となります。
受け入れてもらえる可能性は低いと自覚しながら、自分の意見を発信し続けることが大切です。
初対面の人と打ち解けやすい
好奇心が旺盛なことから、初対面の人と話すことにも興味・関心があります。また、内向的な性格を活かして、相手の話を上手く引き出すことも得意です。そのため、初対面の人とのファーストインプレッションは上手くいくことが多いです。
興味関心の高さと聞き上手で相手に寄り添えます。
ただ、ある程度の時間話すと、なんとなくその人の人柄が分かり、興味・関心が冷めてしまう場合もあります。
初対面の人と仲良くなるのは得意だけど、関係を長期的に構築することは苦手な一面もあります。
客観的に内向型の印象を与えやすい
HSS型HSPは、思考をめぐらせて考えている時間が多いです。「結論までに様々なことを考える」内向型の特徴と、「好奇心が高く思いついたことに手をだす」HSS型の気質が加わるためです。例えば、下記の場面などで、無意識に何か考え事をしている経験はありませんか?
- 人の話を聞いている時
- 街を歩いている時
- ボーっとしている時
- 電車で景色を眺めている時
HSS型HSPは、口数がそれほど多くなく、1人で考えている時間が多いため、周りに内向的な人間の印象を与えやすいです。
HSS型HSPの生きづらさやストレスとその対処法
ここまでHSS型HSPの主な特徴を解説しました。少し独特の感性を持つHSS型HSPは、日常生活で生きづらさを感じることもあるでしょう。HSS型HSPの主な生きづらさやストレス、その対処法を解説します。
全てを自分1人で解決しようとする
HSS型HSPは、飽き性な性格を持っているため、色々なことに挑戦したくなります。気づいたら細かいけど、やりたいことが溜まっている状態もあるでしょう。仕事においては、すでに「あれもこれも1人でやっている」状態になっているかもしれません。
何においても、ある程度は器用にできてしまう強みの反面、専門性が欠けてしまうデメリットもあります。
1つのことを極めようとすると、視野が狭まり苦しくもどかしさを感じます。
対処法としては、やっていることが増えてきたら、一度全部書き出してみましょう。そして、やらないことの選択をすることが大切です。優先して取り組むことやスキルを伸ばすことを仮でもいいので決めてみてください。
同時に、仲間に頼ることも学んで、少しずつ作業範囲を狭めていくとパフォーマンスに磨きがかかります。
休むことに苦手意識がある
HSS型HSPは、「休むこと=あまり良くない」と考える人も多いでしょう。原因としては、考えることは膨大なのに、行動できていない自分をダメと感じてしまうからです。下記のような経験をしたことはありませんか?
- 休日にゴロゴロしてしまった自分を責める
- 疲れているけど、周りに合わせて残業する
- 体調が悪くても無理して出勤する
まずは、「休むことは悪いことではない」ことを受け入れましょう。そのかわり、時間や曜日にメリハリをつけるといいですよ。例えば、「月〜土は仕事メインの日にする」や「日曜日はリフレッシュの時間をメインにする」など、時には休んで気持ちを落ち着かせることも大切です。
1つの仕事を続けることが難しい
HSS型HSPは飽き性な人が多いです。好奇心の高さから、ある程度の成長を感じたら満足し、すぐ他のことを考えたりやりたくなってしまいます。仕事においては、新しいことや苦戦している期間は、時間を忘れて取り組めるでしょう。
ルーティーン化してくると、飽きが生じ、「転職したいな〜」「なんかこれも面白そうだな〜」など、他のことを考えるようになります。
僕も飽き性で、すぐ他のことに手を出したくなります。
そんな人は、仕事を通して自分がどうなりたいか考えてみてください。ゴールが見えていると逆算してどこまでスキルを伸ばすべきかが見えてきます。
- 管理職に付きたいからマネジメントスキルを伸ばす
- 独立を目指すため、業務経験を多く積む
- 現職で、自分で稼ぐこと(副業)に挑戦してみる
また、ゴールは大きいゴールを1つと、小さいゴールを複数設定して取り組むことがおすすめです。
上司とのコミュニケーションを取りづらい
仕事をしている以上、上司からフィードバックをもらう機会はありますよね。HSS型HSPの人は、言われたことを素直に受け止めきれずに、仕事のモチベーションの低下につながる可能性があります。自分の中で「こうした方がいいだろう」「この人の言っていることは面倒くさいな」など、自分を中心として考えてしまう時があります。
結果として、上司に苦手意識を持ったり、嫌いになってしまいます。
1回苦手意識を持つと、なかなか関係を戻すことが難しくなります。
上司や人間関係に悩みがある人は、自分や仕事を俯瞰的に見てみてください。まずは、自分を俯瞰的に見ることで、「将来的にここは直した方がいい」など、自分自身の改善点が見つかります。また、仕事を俯瞰的に見ることで、経営の視点やプロジェクトを成功させる視点で見ることができ、フィードバックの意図が分かるかもしれません。
それでも人間関係に苦手意識が高い方は、転職や独立など、今の環境を離れることを視野に入れてみてください。
自分の本心を隠して生活してしまう
HSS型HSPは、周りに合わせて自分の意見を抑えてしまうこともあります。周りからは普通の人に見られるかもですが、本来の自分を抑えて過ごすことはストレスの原因となります。
できるだけ、同調圧力に負けないことが大切です。
新しい人や新しい環境では、まずはありのままの自分でコミュニケーションを取ってみましょう。本音を言うことで深い関係性を築ける場合もあります。そもそも全ての人に好かれることは無理なので、本来の自分でいることが厳しすぎる環境にいる場合は、環境を変えることを視野に入れましょう。
恋愛をすることが苦手
HSS型HSPの人が恋愛をした場合、最初はすごい楽しいけど、だんだん熱が冷めてしまう可能性があります。飽き性なため、恋愛においても熱しやすく冷めやすいことがあります。最終的に好きなのか分からなくなり、別れ話に発展してしまうこともあるでしょう。
まず第一に、自分は冷めやすい性質があることを理解しましょう。その上で、喧嘩やそっけない態度を取っても一緒にいてくれる人は、大切にしたほうがいいです。自分に直せる箇所がないか、工夫をして一緒に楽しめると良いです。
- 何が原因で冷めているか考えてみる
- まだ行ったことない場所に行ってみる
- あえて自分のダメ出しを聞いてみる
HSS型HSPの気質と上手く付き合う方法
ここまでの解説で、HSS型HSPの気質と付き合うことは難しいと感じた方もいるはずです。少しでも自分らしく楽に毎日を過ごせるように、HSPと上手く付き合う方法を解説します。
自分のビジョンを書き出してみる
時間を取って、人生の短期/中長期的な目標を考えてみましょう。様々なことに手を出すのは、ゴールが定まっていないからかもしれません。下記のように、自分の核となるビジョンを決めておくことは大切です。
- 成し遂げたいことは?
- やりたいことは?
- なりたい姿は?
- 得意/苦手なことは?
ゴールに向かって逆算思考で行動することで、軸を中心にブレずに自分がやりたいことを選択できるようになります。仮にゴールを設定して、「何か違う」と感じたらまた考え直せばOKです。
対話の機会を増やす
HSS型HSPは、1人で全て解決しようとする癖があるので、人と話す機会が減ってしまうこともあるでしょう。そこで、「月に1回は友人と遊ぶ」など、対話をできる機会を自ら作ることをおすすめします。
仲の良い友人と会えば、気分をリフレッシュすることができます。
仕事や趣味、プライベートなど、たまには時間を取って人と話すことも大切です。ポイントは、大人数ではなく1〜2人の少人数で集まることです。
自分の時間を確保する
どんなことも健康があってこそ行動することができます。HSPは日頃から刺激に対して敏感になっているので、たまには自分1人の休息を取ることが大切です。週に1回は、自分が幸福に感じる時間を取り入れるようにしましょう。
- 何も考えずにネットサーフィンする
- 休日にダラダラ過ごす
- 週末に温泉に行く
意外と休息中の方が、自分の目指したい姿ややりたいことなど、新しい発見をすることもあります。適度なパフォーマンスを維持するために、予定をキリつめるのではなく、適度な余白を持たせることが重要です。
【まとめ】HSS型HSPの理解を深めて人生の幸福感を高める
HSS型HSPは、4種類あるHSPの中の1つであることを解説しました。特徴としては、好奇心が高いことや飽き性、初対面の人と打ち解けやすいなどの特徴があります。HSS型HSPは、人と異なる視点の発想を持つことが多いことから、現代社会で生きづらさを感じることもあるでしょう。
HSS型HSPの人が自分らしく毎日を過ごすためには、自分が成し遂げたいことや将来像などのビジョンを考えることが大切です。仕事においても「自分に合う仕事なのか分からない」と悩んでいる方は、一度自分の理解を深めてみましょう。もう少しこの会社で頑張るのか、転職を視野に入れるのかなど、解決策が見えてきますよ。
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