HSPが会社員に向いてない5つ!正社員以外の働き方や気質の活かし方を紹介
「毎日出社するのがつらい」
「HSPに合った働き方を知りたい」
「正社員以外の働き方をしてみたい」
本記事は、上記の悩みを持っている方に向けて執筆しています。
HSPは「職場の環境が合わない」や「自分のペースで働けない」など、正社員として働きづらい理由がいくつかあります。
本記事では、HSPが正社員や会社員に向かない理由やその対処法、HSPの気質を活かす方法を解説します。
私はHSS型HSPの1人で、20代中盤までに転職を2回経験しています。
仕事関係に悩んでいるHSPにとって参考になる内容なので、ぜひ最後までご覧ください。
きぬお
この記事の監修者:きぬお
- 転職を2回経験した20代
- HSS型HSP
- 内向型
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HSPが正社員や会社員に向いてない理由5つ
HSPが会社員に向いてない理由を5つピックアップして解説します。
①自分に合うペースで仕事を行えない
HSPがパフォーマンスを上げるには、自分に合ったペースで仕事をすることが重要です。HSPは思慮深い(物事を深く考える)特徴があるため、熟考できる仕事・作業と相性が良いです。
会社では臨機応変な対応やスピードが求められる仕事もあるため、HSPにとって働きづらさを感じる場合があります。
スピードを意識しすぎて変に焦ると、ミスを引き起こしやすくなるため注意が必要です。
②職場の環境が合わない可能性がある
HSPは特に入社したての頃、職場の空気感や環境に馴染めない可能性があります。
外的な刺激に対して過度に反応してしまう傾向があり、以下のような刺激にストレスを感じることもあるでしょう。
- 物音がうるさくて気になる
- 席の後ろを人が通ると緊張する
- 他の社員から嫌われていると考えてしまう
また、ネガティブなことを一度考えると、ネガティブ思考が止まらなくなる可能性もあります。
環境が要因でストレスを感じ、仕事でミスをしてしまう可能性もあるのです。
③浅い人間関係になってしまう
HSPはゆくゆくの不安を警戒して、自分から本音を話すことが少ない傾向があります。
特に職場のような付き合いが短い人には本音を言いづらく、その結果、職場の人々と浅い人間関係に終わることが多いです。
仕事で相談したいことがある場合でも、「今話しかけたら迷惑かな」などと躊躇し相談できないことも多いです。
上司や同僚でもいいので、本音で話せる人間が1人いればHSPは組織内で過ごしやすくなります。
④重度の責任感を感じる
会社は売上を基に社員に給与を支払っています。組織に属している限り、高い目標を設定される、難しい仕事に挑戦するなど、責任感を必要とされる場面もあります。
責任感を強く感じるHSPには、会社の目標やビジョンがプレッシャーとして重くのしかかる可能性があります。
特に正社員の場合、辞めづらいという状況もあり、日々のストレスが増えてしまう可能性があるのです。
精神的に負荷がかかる状態が続いたら、一度今の仕事を継続するか見直すこともポイントです。
⑤フルタイム勤務がきつく感じる場合がある
HSPにとって、フルタイム(週5日で8時間)の労働は苦痛に感じることがあります。
オフィスでは仕事以外にも人間関係に気を遣ったり、音や光の刺激を受けやすいため、ストレスも溜め込みやすいでしょう。
- 毎朝の通勤が憂鬱に感じる
- オフィス内に長時間いるのがつらい
- 仕事や人間関係のことを考えて夜眠れない
もし上記のような悩みが続く場合は、あなたには正社員以外の働き方が適している可能性があります。
また、以下の記事では、HSPが転職を繰り返しやすい理由について解説しているので、合わせてご覧ください。
会社員がつらいと感じたHSPが取るべき行動
会社に行くのがつらい、働きたくないと感じた正社員(会社員)が取るべき行動を解説します。
まずは体と心を休ませる
HSPは「刺激に過度に反応する」や「共感力が高い」などの気質から、人よりも疲れを感じやすい傾向があります。
ストレスを溜め込みすぎる前に休息を取ることは重要です。
- スマホを置いて早めに寝る
- ジョギングやランニングなど体を動かす
- 休日に山や川などの自然に触れる
- 人(友人やコーチングサービス)に悩みを相談する
- 1人の時間を作る
休日も仕事の不安を考えてしまったり、自分を責めてしまう場合は、ストレスによる危険信号が出ている可能性があります。
まずは体と心をリフレッシュして次の行動を考えていきましょう。
HSPの気質を活かせる仕事を探す
HSPの気質を活かせる働き方を実現すれば、仕事が長続きしやすくなります。仕事において、興味がないことやHSPが苦手としている環境で無理に頑張る必要はありません。
HSPの長所となる気質の例を紹介します。
- クリエイティブな能力が高い
- 関心のあることに没頭できる
- 人の話をよく聞くことができる
- 計画的にスケジュールを組める
これらの得意分野や強みを仕事に活かせると、給与や人間関係、働き方が充実してくる可能性が高くなります。
HSPに合う働き方を探してみる
HSPらしく働ける環境に身を移すことはとても大切です。満員電車に乗り、都会で企業に勤めることだけが正解ではありません。
正社員以外にも、例えば以下のような働き方が可能です。
- 郊外に引っ越して在宅ワークを実現する
- バイトを掛け持ちして仕事を続ける
- フリーランスとして独立する
「正社員が正解」という社会通念にとらわれず、「あなたに合う働き方」という視点で働き方を考えることが重要です。
正社員以外の働き方もできる
前項で少し触れましたが正社員以外の働き方を視野に入れることも、HSPにとっては有効な選択肢です。
給与の安定性は下がるかもしれませんが、以下のようなメリットがあります。
- 自由に使える時間が増える
- 働く時間(苦痛に感じる時間)が少なくなる
- 仕事を掛け持ちできる
- 合わなければすぐに辞めればいい
正社員以外には、契約社員や派遣社員などの働き方があり、それぞれの特徴については後ほど詳しく説明します。
苦痛に感じる点をリストアップする
今の職場でつらいことや自分にとって苦痛だった仕事を具体的に書き残しておくことは大切です。
次の転職や働き方を変える際に、過去の経験が役立ちます。
- 電話対応
- 朝の満員電車
- 根性論の働き方
- 大人数で進める仕事
- ルーティンになる単純作業
頭の中で思っているモヤモヤを明確に書き出すことで、忘れずに今後の選択に生かすことができます。
HSPにおすすめの正社員以外の働き方
無理してまで正社員で働く必要はありません。正社員以外にどんな働き方があるのか解説します。
正社員
正社員として働けば企業と無期限で雇用契約を結び、安定した収入を得ることができます。他の働き方よりも福利厚生の恩恵を受けれることも大きな特徴です。
一方で、働く中で自由が効きにくかったり、企業によっては「残業がとにかく多い」など、HSPにとって負担が大きくなる場合があります。また、正社員の場合はなかなか転職がしづらくなるデメリットも考慮する必要があります。
安定性は増すけど自由度は下がるイメージです。
契約社員
正社員が無期限での雇用契約であるのに対し、契約社員は企業と一定期間の雇用契約を結ぶ働き方です。
正社員と同様の待遇を受けながら、あなたのスキルを活かして働くことができます。契約の満了日が近づくと、更新するかどうかを選択することができるため、正社員よりも柔軟な働き方が可能です。
ただ、そもそも契約の更新が打ち切りになったり、正社員に比べて昇進の機会が少なくなるデメリットもあります。
派遣社員
派遣社員は派遣企業と雇用契約を結び、派遣先の企業で仕事を行う働き方です。
働く場所が変更になる可能性があり、別の派遣先で働くこともできるため、同じ場所で働くことが苦痛に感じる方に向いている働き方です。
しかし、雇用の安定性は契約社員よりも低く、社会保険が限定的になる場合があるため注意が必要です。
フリーランス
フリーランスは、単発もしくは複数のクライアントと契約を結び仕事を行う働き方です。仕事内容や労働時間、仕事を行う場所など、紹介した働き方の中で自由度が最も高いです。
例えば、好きなことや得意なことを発信して収入を得たり、副業を拡大して独立する方法などがあります。
ただし、独立したばかりの頃は収入が不安定だったり、社会保険を自分で負担するといったデメリットもあります。
転職サイトに正社員以外の働き方も多く掲載されています。キャリアアドバイザーに働き方について相談することも可能なので、転職に興味がある方はまずは転職サイトに無料登録することがおすすめです。
HSPと相性が良い仕事の特徴
HSPはコミュニケーションが少なくて済む仕事や、1人で作業できる時間が多い仕事と相性が良いです。それぞれ深掘りします。
裁量権がある仕事
HSPは取り組んでいる1つのことに対して、深く考えて(没頭して)取り組むことが得意です。そして、言われて何かやるよりも、自ら裁量権を持って仕組みや制度を作っていく仕事のほうが楽しみやすい傾向があります。
一方で、スピードや臨機応変さが求められる仕事や、イレギュラーな対応が多い仕事は苦手に感じる傾向があります。
例えば、Web系の仕事は1人で集中して仕事に取り組める時間が多いのでおすすめです。
スキルを身につけて独立しやすい観点からもおすすめです。
- Webエンジニア
- Webマーケター
- Webデザイナー
HSPは職人気質な仕事や裁量権がある仕事との相性が良いです。
コミュニケーションが少ない仕事
できるだけ人との関わりが少なくて済む仕事を選ぶことがポイントです。
HSPは他人への共感力が高いことから、過度に気を使ったり、相手の反応を予測しながらコミュニケーションを取るなど、人間関係で疲れてしまう場合があります。
- タクシードライバー
- トラックドライバー
- システムエンジニア
- 電気系の仕事
- 料理人
仕事中に自分の空間を確保できる仕事を選ぶこともポイントです。
緻密な作業が必要な仕事
HSPは他の人が気づかないような細かい箇所まで気を配る能力に優れています。そのため、細かさが求められる仕事や丁寧な作業が求められる仕事の分野で力を発揮しやすいです。
- 経理
- 検品作業
- データサイエンティスト
私も緻密さや正確さが必要な作業をする時は、時間を忘れて作業に没頭できます。
以下の記事では、HSPに合う仕事の特徴や、おすすめの仕事を7つ厳選して紹介しているので、ぜひこちらもご覧ください。
仕事でHSPの気質を活かす方法
HSPが自分らしさを活かすためにどうするべきなのか、おすすめの方法を解説します。
自分の強みを活かす
職業を決める前に、自分自身の強みと弱みを知っておくことは重要です。働く際の土台部分となるため、仕事が長続きするかどうかにも関わってきます。
例えば、私の強みとしては以下のような項目があります。
- 人の話を親身に沿って傾聴できる
- 目の前の仕事に没頭できる
- 分析系の作業が得意
一方で、以下のような弱みの部分も持ち合わせています。
- 賑やかな環境が苦手
- 日光や雑音が多い環境が苦手
- コミュニケーションが多く必要な環境が苦手
もし今の仕事が合っていないと感じる方は、やみくもに転職するのではなく、自己分析を行ってから転職することがおすすめです。
強みと弱みを発見することで、あなたが働きやすい環境や職業を見つけることができます。
環境を変える
HSPは環境にこだわることで、いつも以上にパフォーマンスを発揮できる可能性があります。
HSPは外部の刺激に対して過度に反応してしまうため、自分が過ごしやすく、集中しやすい環境を選ぶことが大切です。例えば、以下のような環境が適しています。
- リモートワークで働ける
- 社内に内向型やHSPが多い
- 仕事に没頭できる1人の時間がある
- チャットコミュニケーションが主流
現状を良くしようとする努力も大切ですが、環境を変えることで仕事や人間関係、ライフスタイルに大きな影響を与えることができるでしょう。
苦手な人間は避けるのが基本
HSPは責任感が強いため、苦手な環境でも良い意味でも悪い意味でも我慢してしまう傾向があります。
しかし、我慢しすぎて精神的に病んでしまっては元も子もないので、苦手な環境や人は避けた方が良いです。
職場で嫌な人とは最低限のコミュニケーションにとどめておき、休日などで1人の時間を作り、リフレッシュすることも必要です。
【体験談】HSPが正社員を辞めるメリットデメリット
正社員、フリーランス2つの働き方を経験した私が、正社員を辞める時のメリットデメリットを解説します。
HSPが会社員を辞めるメリット
HSPが正社員を辞めるメリットは、大きく「人間関係に悩まない」と「時間ができる」の2つです。
HSPは人間関係によって気分やメンタルが左右されやすい傾向があります。現職で1番の悩みが人間関係である場合は、正社員以外の働き方が合っている可能性があります。
会社をスパッと辞めてみても正直意外と大丈夫でした。
正社員としてある程度のスキルを積んだ後、そのスキルを活かして独立することも可能です。
HSPは肉体的や精神的に苦しくない働き方をした方がいいです。
ある程度働き方が自由になるフリーランスの方が、ストレスが減り働きやすさを感じました。
HSPが会社員を辞めるデメリット
HSPが正社員を辞めるデメリットは、「収入が不安定になる」や「孤独感を感じる」の2つです。
私が独立した初月の収入は、月20万円ほどと正社員時代よりも下がりました。
独立した場合、最初の1〜2ヶ月は正社員時代よりも給与が下がることもあります。
また、1日中1人で仕事をするため、孤独感が生まれ人と話したくなる場合もあります。
クライアントワークの場合は、人と適度にコミュニケーションが取れるので孤独感が減ります。
正社員として働いてきた人にとって、フリーランスなどの正社員以外の働き方に慣れるまでには少し時間がかかるかもしれません。
以下の記事では、2回にわたる私の転職体験談や転職するか迷った際に考えて欲しいポイントをまとめているので、ぜひ合わせてご覧ください。
まとめ:HSPは会社員以外の働き方もある
本記事では、HSPが正社員や会社員として働くのが苦痛な理由やその対処法、HSPと相性が良い仕事について解説しました。
HSPは正社員にこだわらず、自分に合った働き方を選ぶことが大切です。同じオフィスに居続けることが苦痛なら、派遣社員やフリーランスの方が合っているでしょう。
自分のスキルを切り売りして、自分のペースで働きたいならフリーランスの働き方と相性が良いです。
上記のように、「私なら◯◯の働き方が合っている」と思える働き方を見つけることがポイントです。
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