HSS型HSPに向いている仕事は?長く続くコツや適職を探す3つのポイントを解説
「自分はどうやらHSS型HSPの気質を持っている」
「自分に向いてる仕事が分からない」
「仕事に飽きて転職を繰り返してしまう」
本記事は、このような悩みがある方に向けて書いています。
はじめまして、転職も1回経験したHSS型HSPのきぬおです。
本記事では、HSS型HSPに向いてる仕事や転職で適職を探すコツ、HSS型HSPにおすすめな生き方を解説します。
HSS型HSP気質で、仕事について悩みがある方は、ぜひ最後までご覧ください。
HSS型HSPの主な特徴
はじめに、HSS型HSPの代表的な特徴を5つ紹介します。
常に刺激を求めている
HSS型HSPは好奇心が高く、日常から刺激を求めて行動しています。新しく挑戦することや初めての環境にワクワク感を覚えることもあります。
ただ、初めての環境で受ける刺激に耐えられず、疲労を感じてしまうこともあるのです。ほかにも、「旅行先で新しい場所に訪れたけど、慣れない道を運転してグッタリする」など、刺激を欲して刺激により疲れる気質を持っています。
自分自身の理解が浅いと、「何が原因で疲れているのか分からない」状態になってしまうので注意が必要です。
熱量は最初がピーク
はじめてのことに取り組む際、最初はものすごい熱量を注ぐことが可能です。一度興味関心を持ったことには、夢中になりすぎて3〜4時間ほど集中力が切れないこともあるでしょう。
ただ、ある地点に達すると、飽きを感じてしまい、他のことに興味が移ってしまうケースがあります。HSS型HSPは、自分がやっていることを60〜70点まで上げることは得意だけど、90〜100点まで上げることが苦手です。
1つのことを継続する前に、「飽き」が勝って他のことに手を出してしまいます。
外向型のような振る舞いができる
HSS型HSPは新しい人との出会いを楽しみ、外向型のように振る舞うことが可能です。自分が持っていない知識や体験を得れるかもとワクワクします。
初対面の人に対して、下記のように多くの疑問や関心が出てきます。
- どんな人なのか気になる
- この人の尊敬できるポイントは?
- 何を仕事にしている人なんだろう
ただ、一緒にいる時間が長くなるほど、相手に気を使う場面も増え疲れてしまうこともあるでしょう。
HSS型HSPは初対面の人と積極的に交流が可能です。
相手軸だと疲れやすい
相手への気遣いを優先しすぎていると、疲労の原因になりやすいです。過度な気遣いは、自分を擦り減らしているため、だんだん心が消耗してしまいます。
会社で相手を優先している例
- ランチを一緒に食べに行く
- 飲み会に出席する
- 週末のイベントに付き合う
もちろん、たまにランチに行ったりすることは大事ですが、毎日の場合は疲労が溜まりやすいので注意しましょう。誘われた時の断り文句を事前に考えておくのも作戦です。
人と違う行動を選択する
HSS型HSPは他人と違う行動を選択するケースが多いです。「みんながやっていることにきょうみがない」「みんなと違うことをやりたい」など、1人で挑戦できることに興味関心が湧きやすいです。
- 流行りのアイテムをあえて避ける
- 意識的に1人の時間を作る
- 学生時代の放課後は1人で帰っていた
また、他人の表情などから状況を察知して、周りに合わせることも得意です。
HSS型HSPに向いている仕事5つ
HSS型HSPは、クリエイティブな仕事や人との関わりがそこまで多くない仕事を選ぶと良いです。それぞれ見ていきましょう。
①クリエイティブな仕事
HSS型HSPは、豊かな創造力を持ち合わせています。学生時代に美術や図工が好きだった方もいるのではないでしょうか。自分のアイデアを形に残しやすいクリエイティブな仕事に向いています。
- コピーライター
- イラストレーター
- 作家、漫画家
- 作曲家
- Webデザイナー
もちろん基礎を学ぶ必要はあるけど、HSS型HSPが持つ独創的な感性を活かしやすいです。
②人との関わりが少ない仕事
人との関わりが少ない仕事を選べば、自分のペースを守りながら仕事を進めることが可能です。HSS型HSPにとって、「視線を感じる」「過度なコミュニケーション」はストレスになりやすいです。
- トラック作業員
- 荷物の配達員
- 工場作業員
- ハンドメイド作家
- 警備員
仕事中のほとんどを1人で過ごせるため、コミュニケーションのストレスを減らすことができます。
③人に寄り添える仕事
HSS型HSPは、人に寄り添える仕事も向いているでしょう。共感力が高く、相手が抱える不安や悩みに親身になって寄り添うことができます。
- セラピスト
- 心理カウンセラー
- 介護士
- コンサルタント
相手の悩みに対して解決策を導く仕事と相性が良いです。
④日々変化を感じやすい仕事
HSS型HSPは飽き性な部分があるため、日々変化を楽しめる仕事もおすすめです。事務系の仕事を続けても飽きてしまう可能性があります。
- 営業職
- 栄養士
- ジムインストラクター
- Webディレクター
- コーチング
お客様によって、仕事内容や仕事の場所が変わる仕事も長く続きやすいでしょう。
⑤在宅しやすい仕事
在宅勤務は、自分のペースで働きやすい、通勤のストレスがない等のメリットがあります。チャットのコミニュケーションがメインになるので、人間関係によるストレスも減るでしょう。
- Webライター
- エンジニア
- Webデザイナー
- Webマーケター
Web系の職業は、在宅制度を用意している企業も多く、独立の難易度も下がるのでおすすめです。自分のペースで働きたいHSS型HSPと相性が良いです。
HSS型HSPが苦手に感じやすい仕事や環境5つ
体育会の社風や無理をした働き方など、HSS型HSPに合わない働き方を紹介します。
単純作業が多い仕事
全ての作業がマニュアル化されているなど、事務的な作業が続く仕事は苦手に感じるでしょう。仕事を覚えたら、すぐに別のことに手を出したくなります。
週5日でルーティンワークをやったこともありますが、正直苦痛で早く帰りたかったです。
逆に、自分でマニュアルを作る必要があるなど、主体的に動ける環境であるほど仕事を楽しめるでしょう。
社員同士の関わりが多すぎる仕事
社員との関わりが多すぎる仕事も、ストレスが溜まる原因になりかねません。コミュニケーションを取るだけでも刺激を受けているので、多すぎるとパンクしていまいます。
- 1日の半分に打ち合わせが入っている
- 常に上司と行動を共にする
- 社内の色々な部署の人と話さなければならない
1日の半分以上は、1人の時間を設けて作業した方が、HSS型HSPに合った働き方を実現できるでしょう。
ピラミッド型の組織
ピラミッド型の組織に勤める場合、自分の意見がなかなか通らない可能性が高いです。人数が多いほど、組織の歯車として働くことも増えるでしょう。
HSS型HSPが本来持っている、創造力の豊かさや、アイデアマンの特徴を活かしづらくなることに注意が必要です。転職をする際は、組織体制の特徴と人数にも注目してみましょう。
ハードな働き方(ノルマ)
あなたがハードに感じる働き方は避けるようにしましょう。最初は耐えていても、いつか心が壊れてしまう可能性があります。例えば、「ノルマが激しすぎる職場」には注意が必要です。他にも、下記の働き方をしていたら、早めに転職の準備を始めましょう。
- 休みの日もノルマのことが頭に残る
- ノルマを達成するために深夜まで働く
- 仕事をミスした時に上司から詰められる
総務省統計局の資料によると、法人の数は、令和3年時点で207万企業あると言われています。あなたに合わない職場で無理をするのではなく、あなたに合う職場で長く仕事を続けることの方が重要です。
体育会系の社風
体育会系の習慣が強く残っている企業は避けるようにしましょう。HSS型HSPに取って過度な刺激を受ける場面が多いためです。
- 上司の口調が強い
- 平日に深夜まで飲み会がある
- 週末はゴルフなどの社内イベントがある
自分の性格を無理やり変えてまで、体育会の企業にいる必要はありません。ハードな働き方と同様に、体育会系の組織にいる場合は、早めに転職を考えましょう。
HSS型HSPが長所を発揮しやすい環境
仕事に裁量権がある、成長を感じる機会が多いなどの職場は、HSS型HSPの長所を発揮しやすいです。それぞれ解説します。
仕事に裁量権を持てる
HSS型HSPは、裁量権がある仕事を得意に感じるでしょう。事業にプラスになる視点でアイデアを出しまくるなど、仕事を第一に楽しむことが可能です。上司に言われたことをやり続けるより、主体的に動いた方が能力を活かせる場面が増えます。
- 新規事業の立ち上げ
- コンサルのポジションで打ち合わせに参画する
- 業績が悪い事業の改善案
まずは、今の上司に任せてもらえる仕事がないか相談してみましょう。厳しければ、自分が主体的に動ける仕事を探し転職するのも手段です。
社員にHSPや内向型が多い
社内にHSPが多い職場を選ぶことで、人間関係の問題は起こりにくくなるでしょう。あなたを理解してくれる人も周りに増えるので、協調性を持って仕事に臨むことができます。
転職時の面接では、企業の特徴を探るために、下記に注目してみてください。
- 代表(役員)の口調
- 代表(役員)の面接中の態度
- 社内の雰囲気の説明
「感覚的にこの人と仕事をやっていけそう」と思える代表の組織に入ることも重要です。HSS型HSPは、成果を競って社員同士で対立するより、協力して仕事を進める方が上手くいきます。
成長を体感できる
HSS型HSPは、好奇心が高いこともあり、成長意欲やキャッチアップ力が高い傾向にあります。
逆に、成長が止まっている段階で飽きてしまったり、スキルが付いているのか不安を感じてしまうこともあるでしょう。
そのため、成長を体感できる機会が多い仕事だと、HSS型HSPは前向きに仕事を楽しむことができるでしょう。
「人から感謝される仕事」「会社の売上に貢献できる仕事」もモチベーション向上に繋がりやすいです。
HSS型HSPが転職で適職を探す時のポイント3つ
HSS型HSPが転職する時に意識するべきポイントを3つ解説します。
転職する目的を明確にする
はじめに、「なぜ転職をするのか」という転職の目的を明確にしておきましょう。目的が曖昧なまま転職しても、短期離職をして転職を繰り返してしまうリスクがあります。目的を考える上で、重視したいポイントは2つあります。
転職時に優先したい価値観
下記のように、あなたは転職時にどの項目の価値観を優先したいのか、事前に決めておきましょう。
- 給料
- 働き方(フレックスなど)
- 休日
- スキルアップ
- 残業時間
「給与額がモチベーションになる」「家族との時間を大切にしたい」など、優先する価値観は人それぞれです。
現在のあなたが優先したい価値観はどれでしょうか。
今の会社の不満を残しておく
2つ目は、今の会社で嫌なところをスマホのメモ等に記録しておきましょう。記録することで、転職の際に、なるべく嫌に感じるポイントを避けて企業を選ぶことが可能です。
目的が決まっている方が、面接の質問にもテキパキ答えることができます。転職する前に、ぜひ紙に書き出して考えてみてください。
仕事で受け取る刺激の量を意識する
転職先の企業で、自分が受けそうな刺激をあらかじめ想定しておきましょう。予期せぬストレスの防止、自分の働きやすさ向上につながります。
- 新しい仕事を覚えられる
- リモートのため働く場所を変えられる
- 基本的に1人で仕事を進められる
- 社内イベントがある
- 出社時間が早い
- 組織は大きいけど体育会の社風がありそう
悪い刺激を予測することで、あなたに合わない企業に入社するリスクを減らすことができます。
逆に、良い刺激を多く思いつけば、入社後も円満に仕事を続けられる可能性が高いです。
代表の気質を確認しておく
会社概要ページや最終面接で、代表取締役の人柄を確認しておくことも重要です。何かあった際に相談役になる可能性があるので、あなたとの相性が大切になります。
もちろん、代表が極端な外向型の場合もあるでしょう。入社後のトラブルを防ぐために、下記の項目で人柄をチェックしてみてください。
- 面接時の口調は強くないか
- 面接中の他の社員への態度
- 目を見て話しているか
- 内向型or外向型の性格の予測
- (感覚的判断)困った時に助けてくれそうか
代表の人柄や想いが組織の空気感に反映されることが多いので、面接時にしっかりと確かめておきましょう。
【体験談】HSS型HSPにおすすめの生き方
HSS型HSPの僕が、ストレスフリーに暮らすために実践していることを解説します。下記を実践することで、目の前のことに没頭できるようになります。結果、余計なストレスを減らすことができます。
自分を中心として周りの人を巻き込む
HSS型HSPは、自分ができること・やりたいことで周りに人を巻き込んでいく方法がおすすめです。人から言われたことだけをやっていると飽きてしまいます。自分が成し遂げたいことの行動を始めて、少しずつ人を集めていくイメージです。
- 新規事業で目標達成のために人員を増加する
- 副業の規模を拡大し人員を増加する
- 成し遂げたいことに共感してくれる人を集めてみる
主体的に動くことで、マネジメントのしやすさも上がります。何よりも、あなたのビジョンに共感した仲間と挑戦を楽しめることが最大のメリットです。
ゴールを目標して目的思考で動く
ゴールを設定して、目的思考で動くことを意識してください。興味関心が多方面に向きやすいHSS型HSPにとって、最重要のゴールを1つ設定しておくことは大切です。
具体的には、大きいゴール・中間ゴール・小さいゴールの3つを設定します。
- (大)3年後にWebマーケターで独立する
- (中)半年後に広告代理店に就職する
- (小)転職の準備(職務経歴書の作成など)を始める
大きいゴールを最初に設定して、分解して小さいゴールを複数設定します。
特定分野の専門性を高める
HSS型HSPは、特定の分野で専門性を高めておくことがおすすめです。興味関心が多方面にいくため、ブレない専門性を1つ確保しておくのです。
時間をかけて専門性を伸ばせば、企業から選ばれる人間になったり、独立の難易度も下がります。
- SEOスペシャリストとしてスキルを確立させる
- コーチングで人のサポートをし続ける
- 文章力を鍛える
どの専門性を伸ばしていいか分からない方は、まずは「現在当たり前にできること」を続けてみると良いですよ。意識してないけど得意なことを伸ばせば、立派な専門性になります。ニッチ分野の専門家を目指していきましょう。
HSS型HSPの仕事に関するよくある質問
HSS型HSPの仕事に関する疑問を答えていきます。
- HSS型HSPが得意なことは?
-
1人で作業が完結することを得意とします。創造力を必要とする仕事や、専門性が必要な職業がおすすめです。
- 作家
- イラストレーター
- エンジニア
- Webマーケター
- HSS型HSPが苦手なことは?
-
チームワークが重視されることを苦手に感じます。相手に気を遣ったり、馴染めずに居場所を見つけられない可能性があります。ポイントは、1人喋る人を見つけることです。
- HSS型HSPが転職するタイミングは?
-
転職のタイミングは、スキルへの投資を軸にすることがおすすめです。将来的に、あなたに仕事を依頼したい企業が増え、キャリアの選択肢の拡大につながります。
HSS型HSPに向いている仕事(環境)に転職する
HSS型HSPに向いてる仕事や避けるべき企業の特徴、転職する際のポイントについて解説しました。HSS型HSPが長く仕事を続けるには、下記のポイントを意識することが大切です。
- まずは自分が当たり前にできるスキルを伸ばす
- 専門性を伸ばす際は、狭く深くを意識してみる
- 夢や挑戦したいことなど、自分がどうなりたいかを決める
今の仕事が合わないと感じたら、無理に頑張りすぎるのではなく、あなたらしく働ける場所に環境を変えることも大切です。
そして、5年後・10年後にどうなりたいか、未来の姿をイメージしておくことも大切です。転職に少しでも興味がある場合、現状の仕事の悩みや転職条件の希望について、まずは転職エージェントに相談してみましょう。
あなたの強みを活かす働き方に、どんどんシフトしていきましょう。
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